ドルフィン&ユーPR担当のゆいです。イルカが大好きでドルフィン&ユーで働いているのに、なかなかイルカに会いに行けない忙しい毎日が続いていて、耐えきれず(笑)久しぶりにドルフィンに会いに行って来ました。
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ウエストコーストに来ると、いつも心の中が穏やかになります。そうそう、この景色が見たかったんだ。そして、この海を泳ぐイルカ達。私にとっては、最高の贅沢です。
イルカもいっぱい来てくれました。でも、久しぶりに来た私を見て、何だかよそよそしい感じ。「全然来ないね〜。僕たちのこと、忘れちゃったの?」と言われているような気がしました。1頭のイルカがくるっと回って、私の目の前に来て横目で見ていきました。そして、いつもやって来る心の平和。ずっとイルカと一緒に泳いでいられたらいいのにと本当にいつも思います。
イルカは、私たちの周りを行ったり来たり、優雅に泳いでいました。そんな彼らを見ていたら、急にある一人の女の子のことを思い出しました。
ドルフィン&ユーでお手伝いを始めた頃、今のような毎日行うドルフィンツアーは、ほどんどありませんでした。私達ドルフィン&ユーも、5日間泊まり込みでイルカと過ごすという今とは違ったツアーを行っていました。私がスタッフとして始めて参加したツアーに、小学校低学年のAちゃんがいました。Aちゃんは、ひきこもりぎみの女の子でした。ご両親が彼女に何かいい影響を与えるものはないかと探してたどりついたのが、イルカと泳ぐということだったんです。このグループは、大人8人の中に子供が1人だけでした。最初Aちゃんは、とても人見知りでした。話しかけてもハニカんで後ずさりするような子でした。
このツアーは、毎朝ドルフィンスイミングに行き、午後からは、大自然散策にいったり、ロミロミマッサージ(ハワイの伝統的なマッサージ)を受けたりするようプログラムしていました。参加者の希望があれば、それを取り入れ臨機応変にスケジュールを変更しました。朝は、早く起きて小鳥の声を聞きながら早朝ヨガ。軽く朝食をとってから、イルカの集まるビーチへ向かいます。ビーチにパラソルを建てて、イルカがやってくるのを待ちます。その頃は、カヤックでお客さんを海に連れ出し、ゆっ~くり十分にイルカと泳ぐ時間をとりました。イルカを待っている間は、ビーチで遊んだり、メンバーと話したり、ストレッチしたり、この一時も結構楽しいものです。その頃は、海にもビーチにも、ほとんど人はいませんでした。そんな静かなウエストコーストの海が今は懐かしく感じます。
Aちゃんにとって、宿題もない、お店もない大自然の中で過ごす始めての体験だったと思います。岩場にできた穴の観察やビーチでの砂遊び、私達は、なるべくAちゃんがご両親から離れ、他の大人達と過ごすよう導くようにしていました。そして、少しづつですが、大人達と一緒にいれるようになりました。
さて、いよいよイルカ達がやってくると、数隻のカヤックにわかれて、海へ向かいました。Aちゃんもご両親と一緒にカヤックに乗り込み海へとでていきました。最初は、怖がっていたけれど、リーダーのリチャード、スタッフのローテア、見た目の怖いエドワードの大男達が、サポートにまわりいつでもAちゃんを担いで泳いでいたので、だんだん安心してきたようでした。こんな体験を通しても彼女の中で、何かが変わったのではないかと思います。そして、大男にしがみつきながらイルカの側に行く事ができました。
初めての壮大な体験!そして、少しづつ恐がりAちゃんの顔からスマイルが見られるようになりました。まだまだシャイだけど、日に日に新しい冒険を楽しめるようになりました。
ツアーが終わってから、Aちゃんのご両親からお手紙をいただきました。なんと、Aちゃんは、またイルカと泳ぐために水泳教室に通い始めたと言うのです。ご両親もびっくりです。そして、今回のツアーの話を楽しそうにしているそうです。もちろん、優しい大人達、大自然の中でのさまざまな体験、ハワイの優しいエネルギーによる層状効果もあると思いますが、イルカがもたらす影響は、とっても素晴らしいものだと思います。スピリチュアルな人たち曰く、イルカは、その人の持っている痛み、苦しみ、病気が一瞬にしてわかり、やさしく癒してくれるそうです。不思議な話だけど、イルカ好きの私としては、信じちゃいます。
その後、Aちゃんと会う機会はありませんでした。今頃は、すっかり一人前の娘さんになっているはずです。どうしているのかな〜と青い空を見ながら、ふと考えた瞬間でした。
障害児のイルカの介在療法を大学の卒論で書いた事があり、その際に実際に海で実験?実習をイルカと行いましたが、その人その人の状況を見抜いて接してくれているように感じたのを思い出しました。
実際にアメリカでそのような研究結果がでたという研究も見ました(*^^*)